厨房からの油脂(グリース)を含んだ排水を、そのまま流さず一時せき止め(トラップ)溜めておく装置。いくつかのブロックに分かれ、徐々に油脂分を分離します。油脂分の処理は日常的にお店の方が汲み取ったり、専門業者による定期的な清掃が必要となります。
1971年に施行された水質汚濁防止法により、特定の事業場にグリーストラップの設置が義務付けられ、さらに1976年には下水道法により、すべての営業用調理施設に事実上設置が義務付けられています。
悪臭、パイプの詰まり、ゴキブリなどの発生…。グリーストラップの清掃は大変な作業となっています。高いコストをかけ、事業ゴミの処理と合わせ、専門業者に依頼されている店鋪様も多くなっています。
グリーストラップは廃食油を一旦せき止めるだけで、そのまま放置しておくと油脂分や汚泥が溜まり、悪臭や配管の詰まり、害虫の発生、ひいては深刻な地球環境の汚染の原因になっています。
そのため多くの事業所では定期的に清掃業者に依頼しバキューム吸引を行っていますがこの作業の場合、多くの手間や時間がかかり、室内に臭気が充満したり、1回のバキューム費用の値上げや一部の心無い業者による不法投棄や処理が深刻な問題になってきているのが現状です。